8月25日、近藤正己の独り言。

2012年08月26日

 

 
2012/08/25
8月25日、近藤正己の独り言。
 
   
皆様こんばんは!!

HPをご覧の皆様は車好きの方ばかりかと思います。

当然ながら私もそうでして、車、バイク、最新モデル、旧車問わず興味があります。

乗りたいもの全てを順番に所有できればこんなに嬉しい事はないのですが、
費用もスペースも無いので夢の話です(^_^;)



ここ数年ですが、特に旧車に魅力を感じる事があり、年をとるまでに乗ってみたいと思うものがいくつかありますが、維持とか大変そうですよね(>_<)

日本は意味不明な税金も多く、車に至っては新車登録から年数が経過している車両は通常よりも多くの税金を納める必要があったりし、古い車を乗るには余計な税金が必要な上に車検や駐車場、保険等の維持費が必要です。

しかしドイツやイギリスなど、ヨーロッパの国々では考え方が全く違う様です。



まず車検についてですが、ドイツでは新車は3年、その後は2年というインターバルは日本の車検制度と同じですが、実施するのは運輸省下の車検場とは違って民間の非営利団体だそうです。

つまりお役所仕事、すなわち監視ではなく、使う側の立場に立って指導するシステムで、比較的新しいクルマならばチェックだけで1万円以下、古いクルマでも指摘された箇所を直すだけで済み、法定交換部品などというものは存在しません。

重量税などという意味希薄な多重搾取的税金も存在せず、自動車の保有者は排気量と二酸化炭素排出量に準じた自動車税を支払うだけでよいのです。



車検内容にも個人で選べるオプションがあり、例えばオープンカーやバイクを所有している人は厳しい冬は走らないので4月から10月までの「7ヵ月車検」という申し込みもできるそうです。
そうすると車検代も、税金も、そして保険も安くなります。
さらにこうした冬場に使わないクルマはサマーカーとあだ名が付けられ、車検証にもその経過が記載されるので売買の時に比較的高額で売れます。

また別の車検では「ヒストリック登録」というものもあります。
車が30年以上古く、オリジナルの状態を保っていることが車検で証明されれば、その車は工業製品文化遺産ということになり、ナンバー末尾にH、すなわちヒストリック・ナンバーが発行されます。
そうするとその車両に関わる自動車税は一律およそ1万8千円で済むそうです。
もちろん触媒の有無は問われません。
しかしこのドイツの制度はまだずっと厳しい方で、北欧諸国やイギリスでは車齢は25年で十分、さらに車検や税金を免除しているところもあるそうです。


この様に柔軟な車検制度によって自動車を工業文化遺産として保存する努力をしているのです。



スイスではクルマを複数所有するオーナーに対してナンバー・プレートを1枚だけ交付するという制度があります。
もちろんその車検証には複数のクルマが記載されており、支払う税金や保険などはそのなかで最高額のクルマに合わせます。

 つまり一人のオーナーは同時に3台のクルマを走らせることはできないので、3台分の負担をする必要はないという理屈なのです。
自動車は走る道具であり、ガレージに置かれている状態では課税する必要はないという訳です。
もちろん車検は別途取得しなければいけないのですが、税金や保険は一台分で済むので、例えば通勤用のセダンはウィークデイに、趣味のカブリオレは週末用といった感じでカーライフを楽しむ事が可能です。



日本では燃費のよいエコカーに乗り換えることばかり推奨されていますが、欧州では古いクルマを大切に使うことも社会から認められているのですね。

自動車1台1台の燃費にこだわることも大切だと思いますが、時には大きな視点からバランスを見て適材適所でクルマを使うという方法もあるのだなと感じました。

実際、イギリスの自動車メーカーはハイブリッドも電気自動車も量産していませんが、国全体としてエネルギーのバランスを考えることでトータルのCO2排出量の削減に成功しているそうです。

日本も適材適所のクルマの使い方を改めて考えてみて欲しいものです。

そうしたら車好きの人のカーライフがもっと楽しくなるでしょうね(^_^)


以上、近藤の独り言でした!!


 

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