二級整備士・輸入車オタクの稲数 侑哉です。
「メカニックとしての視点」そして「車オタクとしての視点」から私が感じた様々な車の乗り味、
魅力等を忖度抜きで解説で紹介していくコーナーです。
少しマニアックな話も含めて皆様に車のことを知っていただければなと思います。
記念すべき第一回目は・・・
メルセデスAMG C63 Sクーペ!
・スペック
エンジン形式 M177
最高出力 510PS
最大トルク 71kgm 2000〜4500rpm
種類 V型8気筒DOHCツインターボ
総排気量 3982cc
・試乗の感想
まず乗り込んだ際に目を奪われるのが内装の質感の高さ。
センターコンソールのウッドパネルや細部にあるメタルパーツ等、質感の高さにおいては同クラスにおいてもメルセデス
がダントツに高いと言い切れます。
ただ単に「見た目が良い」だけではなく、例えば「パドルシフトを押した際のカチッと入る感触」「エンジンスタートボ
タンのメタル」等普段からよく触る細かなスイッチの感触まで「しっかり触っている」という演出があります。
(センターにはAMGのロゴも、特別感を感じることができます)
・ドイツ車とは思えないサウンド
早速エンジンをかけてみると「バフォン」と低い音。
同じV8ツインターボを搭載するBMW
M5コンペティションやアウディ RS6とは違ったかなり低い豪快なサウンドです。
振動もかなり大きく、「私はAMG」と強く主張している様に感じます。
しかしその音とは裏腹に、回転数の上昇はスムーズで、ターボラグは感じません。
(搭載エンジンのM177、実は排気量こそ違いますがAMG GTと基本コンポーネントを同じとします。)
・意外にも乗りやすい
早速試乗してみた所、まず最初に驚いたのはその乗りやすさ。
Comfortモードであればエンジンの回転数は1000
〜2000rpmほどで巡行可能、トルクが豊富なため軽い踏み込みで滑らかな加速。
車重1850kg、7段ATは重心がどっしりとしていて安定感が高く、変速のショックも少なく走りは非常にスムーズ。
しかしそれはあくまで「踏み込まなければ」の話
(エクステリアはスマートな印象、控えめなメッキパーツが落ち着いた大人な雰囲気を感じます)
・見た目からは想像出来ないほどの暴れ馬
早速RACEモードに入れて踏み込んでみる。
すると直ぐに後輪が滑って暴れだします。
というもの510PS/700Nmがリアから出るわけなので暴れないわけがない。
所謂「じゃじゃ馬」油断しているとすぐスピンしてしまいそうな暴力的なエンジン。
しっかり運転に集中していないと危険なほど。
自分で運転しておきながら思わず「何だこの車!」と叫んでしまいました。
(RACEモードとComfortモードでは乗り味が全く違います)
・ロマンに全振り
ではこんな危険な車の魅力は何か?
一番の魅力は4.0L V8 ツインターボにあると思います。
C63 AMGは初代モデル(W204)からその暴力的なエンジンそして危険な挙動が魅力とされていました。
(W204は6.2L、V8NAエンジン、457PSを後輪で駆動します)
現行モデル(W206)では2.0L、直列4気筒ターボ+ハイブリット 4WDになりました。
スペックの高さ、速さという面においては当然上になると思いますが、「危険な車を押さえつけている」という面白さと
いう面においてはやはりこのモデルが上と言えます。
「車は速さだけじゃない」この暴れ馬を乗りこなしてみたい、と思った方には是非体感して頂きたい1台です
以上
二級整備士・稲数の試乗インプレッション・・・AMG C63 Sクーペ編でした。
(W206 C 63 S E PERFORMANCEにはF1由来の電動ターボが搭載されています。こちらにもまた違った魅力があると思いますのでいつか乗ってみたい1台です)
(しかし見た目のエレガントさは唯一無二ですね)
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