ガレージエブリン

青木 正幸の独り言・・・EMS in CHINA  三日目編

2016年05月28日

 

 
2016/05/28
青木 正幸の独り言・・・EMS in CHINA  三日目編
 

※三日目の画像集はこちら



三日目





オレンジホテルをチェックアウト。
いつものようにリンキーレーシングのスタッフは時間通りロビーで待っていてくれた。



まずはランチだ。 
 
場所は杭州最大のファッションビル。

昨日のディナーの店よりランクは落としたというが店舗デザインは最先端。
客席は有に300以上、ほぼ満席だ。


大型店であるが、決して大衆的ではない。

日本の高級ホテルの中華料理店よりも確実に上だった。


ちなみにこのビルの駐車場は高級車だらけ。

フェラーリ488の現車も無造作に止められていた。



ここは杭州。

これ以上の都市が中国には多数あるのだ。

恐ろしいほどの経済発展。オバマ大統領が日本より中国を重んじる気持ちがわかったような気がした。



今から上海郊外にあるリンキーレーシングのファクトリーに向かう。
時速120キロで約二時間。 トミーの運転は上手い、ただウインカーは出さない。



はたして本当に特殊スペーサーは完成しているの?

ロングボルボは大丈夫?



すべて杞憂だった。

いま目の前にタイプ4を装着し終えた、エボi8がたたずんでいる。
完璧だ。


ソフィストグレーのボディにブラッシュドディスクのインディビジュアルタイプ4ホイール。


似合う。 やけに似合う。ボディキットはカーボンエディション。 トランクスポイラーもカーボンだ。



クラッシュしたレーシングカーさえ絵になるロケーション。



ここからはカメラマン有馬さんの出番。

もう目の色が違う。


通訳のショウさんと擬似恋愛を冷やかされていた有馬さんとは別人。



このファクトリーで撮ったi8が世界中にまた拡散されるのは間違いない。
その確信が彼のスイッチを入れたのだろう。

やけにカッコよく見えた。


 

僕はもっとエブリンさんが有名になってほしいんです。 そのお手伝いがしたいんです。


日本だけではなく世界へ。そのときが来ればお供させてください。



そう言われたのがわずか半年前。

大阪の名村造船所で撮影した一枚がそれを実現させた。


有馬さんはフリーではない。 広告代理店に所属している。 その会社もガレージエブリンに対して本当に
友好的。

 この関係性を構築したのは青木雄。 
 素晴らしいと思う。



いよいよ待望の撮影だ。

まずはリンキーレーシングのファクトリー内。


クラッシュしたE92,M3、2柱リフト、カスタム待ちのGT3がバックだ。



本当に感慨深い。

有馬さんも同じ思いだろう。 いま異国の地でEVO i8を撮影している。
ファクトリー内でいったい何度シャッターを押しただろう。

やけに有馬さんがカッコよく見える。

すでに二時間は経過した。

そとはあいにくの小雨。日も暮れてきた。
でもファクトリー前の旧家のレンガ塀がやけに雰囲気がある。



移動しよう。



機材を抱え屋外へ。

中国ならではのロケーション。 有馬さんお得意の照明セッティング。
手嶋君はi8に乗り込みブレーキを踏む。 そうブレーキランプの赤色をレンガ塀に反射させる係りだ。


リンキーレーシングと我々を引き合わせた結果を作ったのは有馬さんの写真だが、
海外貿易に対して消極的だった我々の重い腰を上げさせたきっかけを作ったのはまぎれもなく手嶋君だ。



エナジーモータースポーツのパーツは海外でも需要があるはず。

でも誰も動かない。 思い立ったら即行動派の社長さえも。



じゃあ自分で動こう。

日本の公的機関に輸出に関する相談に何度も足を運んでくれた。

梱包のこと、関税のこと、そして各国のカスタム事情までも。

着目した国はタイ。 訪れるショップまで選定していた。

すべて自発的に。




淳はリンキーレーシングのメンバーを退屈させないよう、得意の英語でコミュニケーション。

どうやら内容はシモネタ中心?

万国共通だろうか、爆笑の連発だ。淳が頼もしかった。



無数のコウモリが飛んでいたはずなのに、もう闇に隠れ見えなくなった頃撮影は無事終わった。
 早く見たい。 
心底思った。



ディナー場所に移動。

今夜は鉄火鍋。

またしても異常な数のオーダー。 
慣れてきたのか胃袋が肥大化したのか完食。



そして二時間の車移動。 満腹のためかリアシートで少し寝てしまった。



明日のサーキット会場近くのホテルにチェックイン。

ネットで調べたところ5つ星ホテル。

確かに日本にはないほど巨大で豪華。

 

ただチェックインに時間はかかるしフロントスタッフは無愛想。
シャワーから湯は出ない。宿泊客はくわえタバコでロビーをうろうろ。

翌朝、淳にこのホテルは本当に5つ星?


と聞いたところ、


中国には8つ星や9つ星のホテルがあるらしく、5つ星は満点ではないと。



妙に納得した。


 

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