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二級整備士・稲数の試乗インプレッション・・・BMW 4シリーズ M440i編

2026年03月20日

 

 

二級整備士・輸入車オタクの稲数 侑哉です。

 

 

 

メカニックとしての視点」そして「車オタクとしての視点」から私が感じた様々な車の乗り味、

 

 

 

魅力等を忖度抜きで解説で紹介していくコーナーです。

 

 

 

少しマニアックな話も含めて皆様に車のことを知っていただければなと思います。

 

 

 

 

今回のレビューはこの車!!!

 

 

 

 

 

 

BMW 4シリーズ M440iクーペ編!!!

 

 

 

 
 
 

・スペック

エンジン形式 B58B30C

最高出力 387PS(285kW)/5800rpm

最大トルク 51.0Kg・m(500N・m)/1800~5000rpm

種類 直列6気筒DOHCターボ

総排気量 2997cc

 

 

 

 

 

 

・M440iという名前

 

 

 

今回レビューする車はG型4シリーズの最上位モデルである「M440i」グレード

 

 

 

M4が最上位では?」という疑問を持った皆さん。その指摘は正しい。

 

 

 

同じ4という数字を持つM440iは「多数のグレードが存在する4シリーズの中で最上位」であって、M社が手掛けるM4とは血のつながりも異なる別ラインの車。

 

 

 

また、4シリーズは基本的な設計を3シリーズと共有しており・・・

 

 

 

 

 

 

しかもグランクーペになると乗車人数も同じです。

 

 

 

今回は4シリーズM440iという車は3シリーズと何処が違うのかM4との差は何か、そしてM440iの真価は何か、様々な視点から比較も交えながらその実力を確認していきましょう。

 

 

 

ロケーションは生憎の大雨ですが、逆に言えば雨だからこそ車の完成度が一番出てくる好条件です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・日常でも使えるハイパフォーマンスカー

 

 

 

BMWにはシリーズごとに階層のようなものがあります。

 

 

 

例えば4シリーズには420i、420d、M4と種類がありますが、クラス分けとしては

 

420→無難なモデル

 

M4→サーキット志向の本格的なMモデル

 

 

 

この二つのモデルには問題があり、「無難なモデルでは物足りないけどMは流石にやりすぎ」というニーズには答えられません。

 

 

 

そこで生まれたのが「Mパフォーマンスモデル

 

 

 

M440iはこのポジションになり「Mほど過激ではないが、しっかり速い高性能モデル」という立ち位置になります。

 

 

 

Mというパフォーマンスを日常に落とし込んだモデル

 

 

 

となるのがM440iです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・「名機」B58エンジン

 

 

 

搭載するエンジンは3リッター直列6気筒ターボのB58エンジン。

 

 

 

最高出力387馬力、500Nを発生させます。

 

 

 

 

 

 

エンジン自体は以前レビューしたZ4 M40iや8シリーズ840iと同じユニットになります。

 

(Z4 M40iのレビューはこちら)

 

(8シリーズ840iのレビューはこちら)

 

 

 

このエンジンは「完成された直6」として評価が非常に高いです。

 

 

 

BMW伝統のシルキーシックスを体現しているようなもので、滑らかな回転の上昇から奏でる上質なサウンドにはファンも多くターボであるのにNAのような自然なレスポンスを発揮。

 

 

 

以前のZ4や840iのレビューで「完全に優等生ではなく、踏めば滑る危険性も持ち合わせている」と私は言いましたが、M440iには同じエンジンを搭載していますが他とは違う1点があります。

 

 

 

それはM440iは「xDrive」というところ、実はB58エンジンを搭載する4WD車が登場するのは今回が初めてです。

 

 

 

そしてこのxDriveとB58エンジンの組み合わせが今回の大雨というシチュエーションで引き立ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

・乗り味はシルキーラグ?

 

 

 

実際の乗り味はどうなのか、という所ですが、上質さでいうとこの上は無いです。

 

 

 

安定滑らか余裕・この3つがポイントでしょう。

 

 

 

加速フィーリングは滑らか、爆弾のようは吹っ飛び感はありませんがこの大雨の中でも怖さは一切なく387馬力が一切滑らずに地面に伝わります。

 

 

 

ステアリングの安心感も光ります。雨の中でも接地感はピカイチで、破綻するということはまず無いでしょう。

 

 

 

参考程度ですがM440iの試乗後、同じ条件同じ道を私のE92で走ってみました。

 

 

 

 

 

 

やはりFRで420馬力を発揮するM3ではまず「怖さ」が先に来ます。

 

 

 

当然踏めばスリップのリスクはありますし、高い速度域では道路のつなぎ目でグリップを失うのもハンドルから感じます。

 

 

 

少なくとも雨の中アクセルを全開にしようとは思いません。

 

 

 

しかしM440iではそのような「余計な心配」は無用です。

 

 

 

条件が悪くなれば悪くなるほど評価が上がる車です。

 

 

 

どのような条件下であっても晴れの日と変わらない挙動ができると言えばそのスタビリティの高さが伝わるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・実は全く違う

 

 

 

ところで先ほど、「基本的な設計は3シリーズと共有している」と言いましたが、乗り味の違いはどうかという所ですが

 

 

 

結論からいうと「全く異なります

 

 

 

 

 

 

以前3シリーズのレビューをさせて頂いた際にも言いましたが、

 

 

 

3シリーズはボディが硬く、正直突き上げ感は感じるというのが乗り味です。

(3シリーズ320dのレビューはこちら)

 

 

 

理由は「3シリーズはスポーツセダンとして設計されている」からです。

 

良くも悪くもスポーツ志向なのが3シリーズです

 

 

 

4シリーズはボディ剛性は高いまま、逆に全体的にしなやかで、丸いという印象。

 

 

 

実は4シリーズ、キャンバー角を調整することにより、3シリーズより車高を21ミリ低くしています。

 

 

 

接地感、安定性、安心感はここから来ているのです。

 

 

 

 

 

 

操る楽しさが欲しいなら3シリーズ

 

 

完成度の高さを求めるなら4シリーズと明確にキャラクター分けがされています。

 

 

 

 

 

 

・BMWで最も優等生

 

 

 

M440iは誰が乗ってもイイ車と分かるタイプと言えます。

 

 

 

この車は何を取っても完成度が高く、どの視点から見ても欠点が無くバランスの高い車でしょう。

 

 

 

確かに純粋なスペックではM4を始めとするMモデルには及ばないのも事実です。

 

 

 

しかしM440iは速さで戦う車ではありません。

 

 

 

速さはついでのようなもので、乗りやすい、乗り心地がよい、というのが先に来てそしてしれっと速いという余裕感があります。

 

 

 

余裕さで勝つ、大人のBMW

 

 

 

がM440iです。

 

 

 

 

 

M4がハイテンションなロックバンドであるならM440iは気品あるオーケストラのようなものでしょう。

 

 

 

 

(乗れば乗るほどその完成度は染み込んでいくように感じると思います)

 

 

 

以上

 

 

 

二級整備士・稲数の試乗インプレッション・・・BMW 4シリーズ M440i編でした。

 

 

 

※  Photo   By   Arima

 

 

 

 

 

 

 

前回

 

BMW 7シリーズ 750i(G11)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談ですがM440iの良さが分かってくるにつれてある1つの車のことが気になって仕方ありませんでした。

 

 

 

 

アルピナ B4GT

 

 

 

 

 

 

ここまで完成度の高いGTカーをベースに「究極のGTカー」を目指して開発するアルピナはどのように仕立て上げるのか、非常に気になりますが、M440iより上質な車を探そうと思うとアルピナ以外思いつかないのも事実です。

 

 

 

エブリン屈指のアルピニスト・世田谷店ストアマネージャー中村さんに少しだけ仕入れをお願いしておきます(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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