世界で最も美しく速い工業製品、とか最も美しい機能美、と賛美の声をほしいままにし20年経た今なお世界中のエンスージアストを魅了する淑女、それがE24、M6です。 本国仕様の正式名称は635CSi、北米、日本仕様に与えられたペットネームは名機S38/B35ユニットに敬意を表しM6!!です、M6の総生産台数は僅か1767台、しかもフェラーリやランボに比べ、実用性の高い車であることからコレクターズアイテム的な保存をされた固体も少なく程度のよい車は激減しているのが実情のようです。 カタログスペックをいまさら語っても無意味かとは思いますが260馬力33.6キロのトルクで1.6トンの車体を操るには十二分ではないかと思います、プラス、エクステリアの美しさこそがM6の真骨頂で最期のノイエクラッセにふさわしくキドニーグリルを擁する逆スラントノーズ、ホフマイスターエッケと呼ばれるCピラー、か細いピラー、大きなグラスエリア、CSシリーズの美しさを継承しつつ且つ力強さをアピールしています。 今回ご縁があって入庫したこの車両は前オーナー様が635から乗り換えられ、車両代メンテナンス費用も含めると現行6シリーズが購入できるほどの費用をかけ可愛がられていたお車で、実はこのお話も前オーナー様、ご自身からお伺いしたわけでもなく当社がお世話になっているBMW正規ディーラー、フロント様のご担当だったお車で素性の良さはお墨付きです。プラスチックパーツやウェザーストリップ、バッファローシートには経年変化によるやれは見受けられるものの、ノンレストアのオリジナル状態としては非常に美しいコンデションだと思います。 決してコンクールコンデションではありませんが、メンテナンスもしっかりとされています。是非ご自身の目でご覧になって素晴らしさを実感なさってください。 |