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本日は先日デビュー致しましたエナジーNEWデモカーとなる『EVO i8 DaRK kNiGHT EDIToN』のプロジェクトについて書かせて頂きます。
※注意:本日の独り言は本当の意味で『独り言』となり、長文並びにとりとめのない文章ですので、御興味のある方だけ御読み頂ければ幸いです。
さて、水面下で動いていた今回のプロジェクトですが、皆様の中には何故ラッピングし直したのか??という疑問の声もあるかと思いますので、まずその辺りについてお話させて頂きます。
主な理由は2点あります。
?『ReBORN(再生)』をテーマに製作した『CYBeR eDITION』はデビューするや瞬く間に様々なイベント展示や雑誌/SNS等に掲載されましたが、一時期と比べると落ち着きを見せていたので、このまま風化させるのは勿体無いという判断の基、『ReBOOT(再起動』をテーマに再熱させる事を決意しました。
?表紙にもなった『DUB MAGAZINE』vol.97にて取材を受けた際に、すでにダークナイトエディションを製作すると明言しておりました。
そして、昨年の10月頃よりラッピングの大塚さん並びにカメラマンの有馬さんと共に少しづつ同プロジェクトを進めておりました。
当初はオートサロン出展/展示も見据え、年末ごろに完成させる予定でしたが、フィルムの入荷時期や弊社の予定変更等で、3/1のデビューとなりました。
前回の『CYBeR eDITION』同様に、今回も私の好き勝手な事をさせて頂いた結果の『DaRK kNiGHT EDITIoN』ですが、製作には確固たる理由と自信がありました。
まず、社長からは『マットブラック』が良いのではないか?という意見を頂戴し、確かにDUBの取材を受けた2016年度前半の時点では私も同じことを考えておりましたが、昨今i8のマットブラックなんてSNSでも多数載っており、ベタにカッコいいが面白味も何ともないので却下。
同車両はあくまでも『デモカー(宣伝カー)』、どうすれば『CYBeR eDITION』を越えれるだろう!?どうやったらメディアに注目して頂けるだろう!?という事を日々考慮し、一つの“アイデア”が思い浮かびました。
『車自体に“ストーリー”を持たせよう』
海外ではアイアンマンカラーやスーパーマンカラー等、決して珍しい事ではありませんが、国内ではそういった事例を目にする事が少なかったので、国内から海外発信するには間違いなく1つの“ツール”になると確信しました。
そこで自分自身も好きだった映画『DARK KNIGHT(ダークナイト)』にオマージュした“作品”を製作する事に決めました。
では、何故ベースカラーをパープルにしたのか?という疑問が出てくるかと思いますが、同作品には強烈な印象の悪役『ジョーカー』が出てきます。彼のイメージカラーはパープルで、彼同様にインパクトを与えるにはパープルが打って付けと思い、メインカラーに決定致しました。
ここからは日本を代表する“ラッパー(ラッピングをする人)”P.G.D代表/大塚さんの出番です。
まずはメインカラーとなるパープルの選定。様々なメーカーから出ており、全て微妙に色味/濃淡/質/明るさ等が異なり、本当に悩みました。ただ、最終的に自分のイメージと合致するフィルムが見つかり、マット&グロスパープルを採用。
そこからはデザインの打ち合わせに入り、今回のコンセプトをお話した上で私のイメージを口頭で伝えていきます。実は、ここが非常に重要です。残念ながら、私自身はラフデザインしか出来ないので、イメージを具現化していくには信頼関係とセンスが問われます。その点において、大塚さんはラッピング技術は勿論の事、デザインセンスも抜群で こちらがオーダーしたイメージ以上のデザインを提案/提供してくれます。
そこで生まれたのがオリジナルデザインとなる『エナジートランプマーク(ボンネットダクト)』と『エナジーバットマーク(ドア側面)』です。
特に『エナジーバットマーク』に関しては、バットマンのモチーフとなるコウモリとジョーカーのセリフとなるHA HA HAを組み合わせて出来た“オリジナルバットマーク”で、この辺りがバットマン又はジョーカーのどちらの車なのだろう??と匂わせるキーポイントになっています。
車両が無事に完成したお次は世界のカメラマンであるT.Aこと有馬さんの出番です。
毎度ながらロケ地探しからスタート。今回はコンセプトがしっかり決まっていたので、映画『ダークナイト』の雰囲気を再現できる場所を探し出した結果、昨年の11月頃にはすでに見つかっていました。
そして撮影日となった2/24(金)は世田谷店を臨時休業させ、午前中から某スタジオ入り。もちろん時間制限がある中での撮影の為、毎度ながら後半は時間との闘いに。ただし、そのような状況下でも私が伝えたイメージをフィルターを通してしっかりと“作品”に仕上げていく姿は世界のカメラマンと呼ばれる所以の“プライド”と“向上心”を感じました。
その数日後に、有馬さんから納品された“作品”を見て『CYBeR eDITION』以上の完成度に改めて感動を憶え、“勝機”を確信しました。
次は私の番です。
私が先ほどから言っている“勝機”とは、海外メディアに露出させる事でした。結果からいうと、今回も海外ではカリスマ的存在である『DUB MAGAZINE』をはじめ、最大手BMWサイト『BMW BLOG』等に特集掲載して頂く事が出来ました。
しかし、私にはもう一つの野望がありました。それは、車に特化したサイトでは無く、ライフスタイルやファッション等を提供するデジタルマガジンに掲載される事でした。
ベルリンとNYを拠点に置き、ファッション、カルチャー、アート、ライフスタイル等の高感度な情報を発信するデジタルマガジン『HIGHSNOBIETY』に掲載されたことは以前スタッフボイスでもお伝えさせて頂きましたが、実はさらに大手のデジタルマガジンにも特集掲載して頂きました。
それは、本質にこだわる男性のためのメンズ・ファッション&クオリティ・ライフ スタイルマガジン『GQ』ポルトガル版のサイトです!!!!
※『EVO i8 DaRK kNiGHT EDITIoN』/GQ特集記事はこちら
ファッションに興味のある方なら一度は拝見した事があるだろうという世界19ヶ国で発行/発売されている超有名雑誌です。
しかも、GQが掲載する主な車両記事は新車発表/レビュー、そして大手チューナーメーカー等に限られている事を考えると、『EVO i8 DaRK kNiGHT EDITIoN』が掲載された事は異例ではないでしょうか!?
ここで私がお伝えしたい事は『世界各国のサイトに掲載してもらって凄いだろう!!』という自慢では無く、海外メディアに取り上げて頂く難しさです。
様々な情報が溢れ返っているこの世の中に、海外サイトにコネがある訳でもない、海外ディーラーを構えている訳でもない、広告を出している訳でもなく海外雑誌の表紙になるなんて以ての外。そんな世界から見て我々みたいな小さな日本メーカーが何故取り上げてもらえたのでしょうか!?
『アイデア』です。
私が前途でお伝えした『車自体に“ストーリー”を持たせる』という真の目的は『車も含めた“ストーリー”を取り上げて頂く』という事でした。
その結果、車に特化したサイトだけで無く、ファッションやライフスタイルマガジン等で紹介して頂き、こちらから何かを伝えた訳ではなく『新しいバットモービルだ!!』『これはジョーカーの車に違いない!!』や『ブルース・ウェイン(バットマンの正体)の私用車』等、あらゆるサイトであらゆる“ストーリー”として掲載されております。
この“車=ストーリー”に元々正解はありません。見る者に委ねる“作品”に仕上げたかったのです。だから誰かを特定した名前は付けませんでした。その方が想像力を掻き立て、ライターさんも“オリジナル”として書きやすいじゃないですか!?そう、すべては私の計算通りです。
個人的に今回の結果には非常に満足しており、色々な意味でまた一つエナジーモータースポーツとしてステップアップ出来たのではないかと思っております。
そして、いつかユーザー様に“世界のエナジーモータースポーツ”と胸を張って自慢して頂けるようなメーカーになれるよう日々精進と“アイデア”を追及していきたいと思います。
最後までお読み頂きまして有り難う御座いました。
でも、もしかしたら これも全てオリジナル“ストーリー”かもしれませんよ・・・。
PS.何故『EVO i8 DaRK kNiGHT EDITIoN』の文字が一部小文字なのでしょうか?? ここにも意味が隠されています・・・。 |